CMSってなんでしょう

WEBサイトを制作しようと色々調べていると度々目に入る「CMS」という言葉、一体どういう意味なのでしょうか。

CMSについて知る前にまず、WEBサイトで画像を表示する方法って知っていますか?
これはごく一例ですが、htmlというWEBサイトを作成するための言語では以下のように記述します。

 

他にも方法はありますが、基本は「必要な言語で適切な記述をする」ことです。
WEBサイトでは画像も文章もすべてこういったソースコードによって構成されています。
WEB作成ソフトなどもあるため、ある程度制作を簡略化することはできますが、ソフトを取り扱うためには基本的な知識や技術が必要になります。
なんとかWEBサイトを完成させたとしても、いつ見ても同じ内容の作りっぱなしのWEBサイトではお客様に見に来てもらえませんよね。

新製品のニュースを載せる、スタッフのコメントを載せる、季節ごとの店内のディスプレイの写真を見てもらいたい…その度にひとつひとつソースコードを組み立てます。
本業はアップルパイのお店なのに、アップルパイを焼きながらhtmlの勉強をして、WEBサイトの更新をして、となっては仕事が2倍になってしまいます。
それでもスタッフの一人が頑張って勉強して更新作業をしてくれていましたが、残念ながら退職してしまいました…お店にはもうWEBサイトの更新ができるスタッフがいません。最新ニュースの日付が数年前のまま忙しくアップルパイを焼く日々が過ぎていきます。

…ということはどこの会社、お店でも起こり得るのです。
問題はWEBサイトの制作や更新作業は専門の教育や経験が必要な技能であること。
それゆえにできる人が限られてしまうことです。
たまたまそういった業務ができるスタッフがいたとしても、退職や産休育休などの長期休暇、転属転勤など、今の職務から離れてしまう理由は沢山あります。

では、WEBサイトの更新作業を外注するのはどうでしょうか?
WEB制作会社であれば技術的な問題はもちろんありませんし、その時々の見せ方やSEOなどについても提案してもらえますが、当然ながら費用が発生します。あまり更新頻度が高くなく、時々の依頼であれば問題ないかもしれませんが、高い頻度の更新を目指すのであれば費用は嵩みますし、また都度外部とのやり取りをする手間やタイムラグが発生します。
お店のアップルパイが数日後にテレビ番組に取り上げられることが決まった時などは、できるだけ早くWEBサイトで告知して沢山のお客様に見ていただきたいですよね。

みんなでWEBサイトを更新しましょう

CMSとは「Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)」の略です。
このシステムによって、WEB制作の知識がない人でも簡易な操作で視覚的にWEBサイトを作成し、その後の運用も行うことができます。

なぜそんなことが可能なのかというと、CMSはデータベースの中にWEBサイトの表示に必要なソースコードをひとまとめにした雛形(テンプレート)を持っているからです。
家を建てる時に、事前に工場でパーツを組み上げたユニットを現場で組み合わせる「ユニット工法」ってありますよね。CMSは既に組み上がったユニットを内部に持っているので、ユーザーはWEBサイトの骨組み(この骨組みももちろんテンプレートに入っています)に見えるままに必要なユニットをはめ込んでいくのです。

CMSには沢山の種類があるので操作性や機能もそれぞれ違いますが、日常的な更新作業などはマニュアルを読めば誰でも可能になります。
水道工事が入ることが週末に急に決まり、月曜日に臨時休業をすることになった時も即トップページにお知らせを出すことができます。新人スタッフにお店のブログをお願いすることもできますし、引継も簡単に出来て、今までブログを更新していたベテランスタッフも本業の時間を大きく取られることもありません。お店のスタッフみんなでWEBサイトを運用できるようになります。
また、SEOでも重要となるスマートフォンでの表示もCMSであれば簡単に対応することができます。

どうやって導入するんでしょう

さて、そんな便利なCMSですが、導入はやはり大変です。
ドメインを取得して、利用するCMSを決めて、必要に応じてサーバ―も用意し、初期設定を行い、WEBサイトのデザインを考え…これらを専任のスタッフ以外でやるのは難しいので、WEB制作会社にお任せした方がよさそうです。
CMSは種類によってサーバーまでが用意されているもの、自分でサーバーを用意する必要があるものがあります。初期費用に加えて期間ごとの利用料も必要になりますので、必要な機能や予算に合わせて制作会社に相談してみましょう。