SEOとは「Search Engine Optimization」の略語だそうです。
SEはそのままサーチエンジン、「Optimization」は「最適化」という意味なので、これは「サーチエンジン最適化」ということですね。
では、どういうことが「サーチエンジン最適化」なのでしょうか?
検索エンジンについて調べてみた時、検索エンジン側では特定の基準によって膨大なWEBサイトの中からユーザーの求める目的に合致したものを検出しているのだということがわかりました。これは検索する側の方式です。
それでは検索される側のWEBサイトから見てみるとどうでしょうか。
Googleで「アップルパイ お取り寄せ」を検索すると、およそ128万件の結果が出てきます。1ページ目には人気のアップルパイのお店や、そんな人気のお店を集めて紹介するサイトが並びました。
では10ページ目を見てみると、やはりアップルパイのお店やお店を紹介するサイトが並んでいます。最後のページを見てもやはりアップルパイのお店が並んでいます。そして、的確な検索結果を表示するために似たようなページが除外され、最初に検出された120万件のページのうち、実際に最後のページまでに表示されるWEBサイトは177件でした。最後のページから再構築することでもう少し多くの結果を見ることができますが、アップルパイをお取り寄せしようという時、選択肢として最初に提示される177件でもちょっと手に余ってしまいますよね。自分の場合で考えると、何か商品の購入を考えている時に検索結果を確認するのは大体1~2ページ目、金額が大きめの商品だったりしてより多くの比較対象が欲しい時でもせいぜい5~6ページ目までといったところでしょうか。
せっかくWEBサイトを作っても、検索結果でより見やすい位置に付くことが出来なければ多くの人に見てもらうのは難しいのです。なんだかスポーツの世界みたいですね。選考や予選を勝ち上がってようやくオリンピックに出ても、印象に残るのは大体メダルを獲得した選手や決勝まで勝ち残った数少ない選手たちです。
SEOとは、決まった種目(キーワード)の中で、決まったルール(検索アルゴリズム)に従って上位を目指すこと、と言えるかもしれません。では、その種目の競技に参加するためにはどうしたらいいのでしょうか。
WEBサイトには普段人には見せない裏の顔があります。
Googlechromeで任意のWEBサイトの中の適当な場所で右クリックをすると「ページのソースを表示」というメニューが出てきます。それをクリックすると、一面が謎の文字列で構成されたページが現れます(Googlechrome以外のブラウザでも見ることができます)これはWEBサイトのソースといいます。オシャレなWEBサイトも可愛いWEBサイトも、正体はみんなこのソースというもので出来ているのです。
表に出ている色や文字や画像などの指定の他に、様々な隠れたWEBサイトの設定もこのソースの中で行われています。その中のrobot.txtで、検索エンジンがWEBサイトを「クロール」するように設定します。
検索エンジンが膨大なWEBサイトから情報収集を行っている巡回プログラムのことを「クローラー」といいます。まず自分のWEBサイトの情報を検索エンジンに拾ってもらうための参加権を得るという感じでしょうか。
更にサイトマップというものをサーチコンソールというところから送信…選手データを送って参加エントリーもする必要があるようです。入口に立つだけでも一般の人には難しいことだらけなんですね。今回SEOについて紹介されているサイトをいくつも見てみましたが、聞いたこともない専門用語がたくさん並んでいて目がチカチカしてしまいました。
かっこいいWEBサイトを作ったらいつの間にか人が来てくれる、なんて漠然としたイメージがありましたが、それはまだ「マラソン始めました!」というぐらいの位置だったのです。そこからトレーニングを積んで検索結果の上位に表示されるようになるまでの道のりはなかなか遠いようです。
個人の趣味のWEBサイトなどでは検索結果にそれほどこだわらずのんびり運営してもいいかもしれませんが、ビジネスに関わるWEBサイトであれば売上を左右するほどの問題にもなります。多くのWEBサイトで日々順位を上げるための方法の模索が行われている訳で、競合相手の多い分野であればそれがどれだけ大変なことかは想像できますね。
これから検索して1ページ目に表示されるWEBサイトたちを見る目がちょっと変わりそうです。
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